某大手資産運用会社では、原稿の校正にあたりＰＤＦファイルで書き出し、お客様が目視で行っていました。しかし目視校正は時間や手間がかかるため効率が悪く、人の目による判断のみだと見落としが生じるリスクもあります。その解決に向け、デジタル校正ツールの提案依頼を引き受けました。数度の打ち合わせを経て、当社は選定から導入・運用までお任せ頂くことになりました。

実は、デジタル校正ツール自体は多くの種類がリリースされているものの、製品個々に特徴があり、必要とする機能を全て満たす製品にたどりつくのは容易ではありません。文字の変更、ミリ単位でのオブジェクト移動、画像内修正など、照合範囲は多岐にわたります。そこで当社はお客様が求めている検知レベルを細かく分析し、そのニーズに応えられる製品探しを時間をかけて行いました。最終的には細部をカスタマイズできる製品に絞り込み、お客様向けに多々調整を加えたものが採用されました。

ツール導入後、お客様からは「一目で更新箇所が明確になり、想像していた以上に校正作業が短縮できました」と感謝の言葉を頂戴しました。さらにはこのツールを活用することで他部署とも効率的に連携でき、副次的な効果も含め、今ではなくてはならないツールとして重宝されています。